山ホップ カラハナソウ
(2020/9/13 青森市大釈迦)
唐花草(からはなそう)
アサ科カラハナソウ属/蔓性多年草
名前の由来は、くるっとした蔓と松ボックリに似た形をした雌花が変化した果穂=毬花(きゅうか)を着物等によく使われる"唐花・唐草模様"(↓)に見立てて『唐花草(からはなそう)』。
その他、蔓が絡(から)む様から転じて、という説もあり。
明治の初めに、北海道に教師として招かれやってきていたアメリカ人科学者トーマス・アンチセルが、ビール作りの際に苦味&香り付けと保存料として欠かせないホップによく似た野生のカラハナソウを見つけて(香りもホップに似ている)、これを使って実際ビールを作って見たが出来上がりは苦味が足りなくてあまり美味しくなかった。という逸話があるそう。…これで自家製ビールを作れるんじゃ?とちょっと期待したがダメらしい。
ただ、このことがきっかけになって北海道でビールの原料としてホップ(セイヨウカラハナソウ)の栽培が始められ、やがて北海道発の日本のビール文化として花開いていった。
現在、国産ホップの作付面積の9割以上は東北地方(岩手県が最大産地)で、青森県の産地は三戸町と田子町。ただ、生産農家・生産量ともに1960年代をピークに大きく減少傾向にあるが、近年国内のクラフト系ビールや限定販売ビールの売りの一つとして国産ホップが使われ、栽培も盛り返しつつあるようだ。
何はともあれ、乾杯!
↑青森発のクラフトビール。自家製ホップをたっぷり使った"青森フレッシュホップ2020 IPA"
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