興味津々 コケイラン
(2023/6/11,18 青森市内)
小蕙蘭(こけいらん)
ラン科コケイラン属/多年草
「蕙(けい)」とは、”シラン(紫蘭)”又は”ガンゼキラン(岩石欄)”のことを意味する。
シラン(紫蘭)は文字通り花が紫色なのに対し、ガンゼキラン(岩石蘭)の花は黄色く、花のつき型もコケイランに似ているので、ここでの「蕙」はガンゼキランのことを指すと思われる。
花の大きく立派な”蕙蘭(=ガンゼキラン)”に対し、花が小さな蕙蘭(けいらん)に似た花なので『小蕙蘭(こけいらん)』。
他にも”ササエビネ(笹海老根)"という別名がある。
これは、小さめな萼片が黄色く唇片が白い花が咲くその見た目がエビネ(花が小さめのランのグループ)の仲間のそれに近く、笹の葉に似た細長い根生葉が1~2枚だけ茎と同じところから生えている姿から。この呼び名のほうがコケイランの花の雰囲気をよく表しているようにも思う。
花期は初夏頃(5~7月)。スプリングエフェメラルやスミレの花などが終わって、少し暑くなってきた頃から咲き始める。
日本全国に分布し、山の中に分け入ったところの湿り気のある森や林の中を好む。
まっすぐ伸びる花茎の背丈は30~40cm程に成長し、茎に対して1〜2cm程の間隔で花の蕾が規則的に凡そ1/3回転しながら螺旋状につく。下段の蕾から咲き始めるのは、タチアオイやゼニアオイ等とも同じ。
笹の葉のような根生葉が茎の付け根のちょっと脇から1〜2枚びろーんと生えるが、まるでその花の葉っぱじゃないようにも見えてしまう。色々と興味深い。
花言葉:好奇心/移り気/興味
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