草?茸? ギンリョウソウ
(2020/6/20 森吉山)
(2023/6/11 青森市・東岳)
銀竜草(ぎんりょうそう)
ツツジ科ギンリョウソウ属/多年草
茎から葉から花まで、全身に色素がないので基本、真っ白〜やや透明。それが薄暗い森の中ではボンヤリと"銀色"に見える。
土から真っ直ぐ生える茎の頭に、横~斜め下向きにつく花の形が、立髪とヒゲをたたえ、細長い顔をした”竜”の頭のように見える。
併せて『銀竜草(ぎんりょうそう)』。
こんな不思議な姿の植物だが、なんとツツジ科の仲間だとな⁉︎
別名を"ユウレイタケ(幽霊茸)"と呼ぶくらいでキノコの仲間とも思われていたと言うのに…植物分類学って奥が深い…
只、その花の形をよくよくみると、モノによっては鈴型だったり、ロート状で蕊が長かったりするツツジの仲間だというのが、なんとなくわかる気がしないでもない。
色素を持たないということは、当然、葉緑素もない。つまり、光合成をしない。それじゃあ、栄養はどこから取り込んでいるのかというと、土の中に棲むキノコのベニタケ類から栄養分をちょうだいしている。このように、土中の菌類(キノコやカビ)から栄養をいただいて育つ植物を「腐生植物」、最近ではよりその生態に準じて「菌従属栄養植物」と呼ぶ。
キノコ(菌類)とは無縁ではなかったのだね…
花期は春から夏にかけて。
日本全土に分布し、山地のやや湿り気のある場所に生育する。
花言葉:はにかみ/そっと見守る
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