漕ぎ出でな キバナイカリソウ

(2022/5/4,7 青森市)

黄花錨草(きばないかりそう)

メギ科イカリソウ属/多年草

船のイカリ(錨)の形をした花の姿が、名前そのものズバリを現している。
イカリソウは主にピンク色をしており、これはその淡い黄色の花の種なので、『黄花錨草(きばないかりそう)』。

イカリには"碇"の字もあるが、これは小舟のイカリとして石を縄で縛って使ったもの。イカリソウには、海底に引っかかる爪を持つ鉄製の"錨"の字の方が相応しい。

春4〜5月にかけて、山間部の林の中や縁に多く咲いているのを見かける。
日本海側には黄花錨草が、太平洋側にはピンク色の錨草がそれぞれ分布している。近所の山でイカリソウと言えば黄花錨草のこと。

生薬としても利用され、「淫羊霍(いんようかく)」という名の精力剤となる。生薬名は、これを食した羊が精力絶倫になったという話から。

花言葉:君を離さない/旅立ち

船の停泊、又は、船出から連想される花言葉であって、"君を離さない"は、決して絶倫から来た花言葉ではない、と、思う。


0コメント

  • 1000 / 1000