一本でも ツリガネニンジン&ハクサンシャジン

釣鐘人参(つりがねにんじん)
(2021/8/21 田代平・箒場)
白山沙参(はくさんしゃじん)
(2022/7/30 鳥海山)

釣鐘人参(つりがねにんじん)

白山沙参(はくさんしゃじん)※高山型

キキョウ科ツリガネニンジン属/多年草

夏~秋の高原で、“釣鐘”型の紫色の花を鈴なりに咲かせ、その根が”高麗人参“に似ているところから『釣鐘人参(つりがねにんじん)』。

標高の高い場所に咲く高山型は、呼び名が『白山沙参(はくさんしゃじん)』に変わる。白山のものが標本になったものの一つで、背丈も少し低くくなる。
“沙参(しゃじん)”又は“南沙参(なんしゃじん)”は、根を生薬として扱う際の中国由来の呼び名で、健胃・鎮咳去痰・滋養強壮の薬として利用されてきた。
"タカネツリガネニンジン(高嶺釣鐘人参)"とも呼ばれる。

良く似た山の花に“ソバナ(岨菜)”があるが、ソバナの花がその重さで斜め・横に傾いた茎の下側に並んでつくのに対して、ツリガネニンジンの花は上に伸びた茎に段々に5〜6個の花が輪生し(葉も輪生する)賑やか。まるでメリーゴーランドのよう。
他にもソバナは斜面の木陰で少し湿気のある場所を好むが、ツリガネニンジンは平坦な日当たりの良い場所を好むようだ。

別名(地方名)で"ツリガネソウ(釣鐘草)"・"チョウチンバナ(提灯花)"の他、"トトキ(土々岐)"と呼ぶ。トトキは韓国語の“トドック/도착”(韓国の代表的山菜ツルニンジンのことで主に根を食す)が転訛したモノ。
ツリガネニンジンも春の若菜は山菜として食べられてきた。

長野県の民謡で
「山で美味いはオケラにトトキ 
 里でうまいはウリ、ナス、カボチャ
 嫁に食わすも惜しゅうござる…」
と唄われるそうで、大変美味しいらしい。

花言葉:優しい愛情/詩的な愛/誠実

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