毛むくじゃら モウセンゴケ
(2020/8/23 青森市・田代平湿原)
毛氈苔(もうせんごけ)
モウセンゴケ科モウセンゴケ属/多年草
毛氈(もうせん)とは、羊や駱駝等の動物の毛を圧縮して作った布。わかりやすく言えばフェルトのこと。
ちなみに毛氈の「氈」の字は毛織物の意味で、「氈鹿」と書いて「カモシカ」と読む。これはカモシカの毛皮が上質なものとして利用されていたことからと考えられる。
話を戻しまして、
お茶の席や寺社の廊下等に敷く真っ赤な毛氈を緋毛氈(ひもうせん)と呼び、湿原一面にこの苔が生え広がっている様がまるで緋毛氈を敷き詰めた様に見えるところから『毛氈苔(もうせんごけ)』と名付けられた。
ズームして見るとしゃもじ型の株にびっしりが赤い毛に覆われた毛むくじゃらで、初夏には緑色だった本体も秋が近くなると真っ赤になる。
この赤い毛かの先端からネバネバの粘液を出していて(水滴のような丸い水玉が見える)、そこに飛んできたハエ等の昆虫がくっつくとそのまんま粘液で捕まえて栄養を吸い取ってしまう食虫植物の仲間。
苔なんだけど種子植物で、6〜7月頃になると白ないし紫色の花を咲かせるというので、又、見に行ってみよう。
花言葉:詐欺/不誠実/無神経/物思い/セレナーデ/あなたに捧げる恋の歌
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