雅なる ムラサキシキブ
(2020/11/8 青森市・東岳山麓)
紫式部(むらさきしきぶ)
シソ科ムラサキシキブ属/落葉低木
平安時代の作にして日本文学史上最高峰の長編小説『源氏物語』の作者の名前を持つ低木。
江戸時代の初めには「実紫(みむらさき)」「玉紫(たまむらさき)」と呼ばれていたが、植木屋が紫から連想して名付けたと言う。
他に、薄紫色の小粒の実がたくさん重なるように実る様から「紫敷き実(むらさきしきみ)」「紫茂実(むらさきしげみ)」と呼ばれていたものが転じて、という説もある。
合わせて考えると、植木屋が後者の名前も併せ連想して『紫式部(むらさきしきぶ)』と名付けて売り出し、それが定着していったのではないかと思うが、どうだろう。
他にも別名がある
「鑿柄(のみつか)」
木を彫る鑿(ノミ)の柄(ツカ)の材料に、叩いてもひび割れない硬いこの木が使われるところから。
「箸木(はしき)」
箸の材料として使われることから。
秋も深まり葉が黄色くなると、紫の実との色の取り合わせが一段と映えて、どことなく雅(みやび)を思わせる様は、いとおかし。(←それ『枕草子』な)
6月頃にはピンク色の花を咲かせていた筈なので、来年になったらまた行って花咲く様子を見てみたい。
花言葉:聡明/上品/愛され上手
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